I. 最高の店とは「疲弊しない仕組み」の上に成り立つ
WorldBurgerが現場の視点から解説します。
さて、前回、POSレジ選びには3つのパターンがあるとお伝えしました。そして、あなたが10坪以上の店舗経営者、または多店舗展開を目指す方であれば、「パターン2:モバイルオーダー」が唯一の正解となります。
なぜなら、最高の店とは、「仕組み」によってお客様にもスタッフにもストレスを与えない設計がされており、その上で人の力を「接客」という真のコミュニケーションに集中させている店だからです。
つまり、モバイルオーダーの導入は、単なる効率化ではなく、店を「良店」にするための経営戦略なのです。
そこで、この記事では、モバイルオーダーがお客様とスタッフから「見えないストレス」を排除し、店の雰囲気と特徴をどう活かすのか、その科学的な理由をすべて解説します。
II. 優秀なスタッフが辞める原因?「ペナルティ的モチベーション」の排除
まず、優秀なスタッフが辞めていく理由は何でしょうか?それは、「人手不足によるオペレーションの疲弊」です(中小企業庁の動向調査はこちら)。
1. ITツールは「人間がしなくていい作業の代行」である
多くの飲食店では、スタッフが「注文を取る」「レジ打ちをする」「ホールとキッチン間の連携をする」といった作業的オペレーションに多くの時間を割いています。
そして、人間がすべきでない作業に時間を取られると、以下の「ペナルティ的モチベーション」がスタッフに蓄積します。
- 注文ミス: イージーミスでキッチンとホールの間に緊張が走る。
- 顧客ストレス: お客様が手を挙げているのに、レジ打ち中で気づけない。
- 教育コスト: 膨大なオペレーションを覚えられず、新人がすぐに辞めてしまう。
したがって、モバイルオーダーというITツールを導入することで、注文・会計・伝達という作業的なオペレーションを機械に代行させ、スタッフをストレスから解放することが、良店を作る第一歩となります。

2. コミュニケーションに集中し、「雰囲気」を活かす
さらに、スタッフが作業から解放されると、次に何が起きるでしょうか?
彼らは、お客様のテーブルを横切る際に、「お食事はいかがですか?」といった、オペレーション以外の質の高いコミュニケーションを取れるようになります。つまり、この余裕こそが、店の温かい雰囲気や特徴を活かすことに繋がり、単なる飲食店ではない「居心地の良い空間」へと進化するのです。
III. 見えない損失:お客様の「気づかれないストレス」が店を潰す
モバイルオーダーがもたらすメリットは、スタッフだけではありません。お客様側にも、「見えない損失」を排除する大きな効果があります。
1. 「気づかれないストレス」が追加注文を妨げる
そもそも、お客様は「注文したいときにスタッフに気づいてもらえない」だけで、大きなストレスを感じます。このストレスは、多くの場合クレームにはなりませんが、「もう追加注文はいいや」「次は別の店に行こう」というペナルティ的行動に繋がります。
この見えない追加注文の機会損失こそが、10坪以上の店舗にとって最も避けるべき損失です。
2. 気兼ねなく、何度でも頼める安心感
一方で、モバイルオーダーであれば、お客様はスタッフの顔色を伺うことなく、自分のタイミングで、何度でも気兼ねなく追加注文できます。したがって、これは客単価の向上に直結するだけでなく、お客様に「最高の安心感」という形で提供されます。
IV. 【良店化の必須要件】モバイルオーダーに必要な機能の科学的選定
では、どのようなモバイルオーダーシステムを選べば、この「良店化」を実現できるのでしょうか。必要な機能は、「オペレーションの代行」と「集客の仕組み化」を両立できるかどうかが鍵です。
| 機能 | なぜ必要か(良店化の理由) |
| ① モバイルオーダー | 注文ストレスの完全排除、スタッフの作業負荷ゼロ。ホールとキッチンのオーダー連携ミスも、システムが代行するため、飲食店あるあるのイージーミスを根本からなくせます。 |
| ② LINE登録/連携 | お客様の来店を「ただの消費」ではなく「リピーター候補」に変換する仕組み。 |
| ③ Gmapの口コミ依頼をLINEでメッセージ | 最高の店は「最高の口コミ」を生みます。注文後の最高の顧客体験の直後に、LINEメッセージで自動的に口コミを依頼する仕組みを作り、店の評価を高めます。 |
| ④ 必要機器の最小化 | 既存端末iPad/iPhoneとレシートプリンターのみで運用可能であること。 |
つまり、ITツール選びは、「オペレーションの簡略化」と「集客の仕組み化」という、経営者がすべき二つの重要な仕事の代行役を選ぶことです。
V. 最高の店は「仕組み」で作り、「人」で磨く
最後に、モバイルオーダーは「接客の放棄」ではありません。
逆に、経済産業省も、サービス産業の生産性向上は「ITを活用しつつ、最終的には人の付加価値を高めること」だという指針を示しています(サービス産業生産性向上事例はこちら)。
したがって、
- 仕組み(ITツール)で、注文・会計・伝達という人間がしなくていい作業を代行させる。
- 人(スタッフ)の力を、お客様の表情を読み取り、オペレーション以外の質の高いコミュニケーションに集中させる。
この両輪を回すことで、スタッフの働きやすさ、しいては店の雰囲気や特徴が最大限に活かされ、お客様から愛される最高の店になるのです。
VI. まとめ:モバイルオーダーはあなたの店を次のステージへ導く
結論として、
- 10坪以上の店舗、多店舗展開を目指す経営者は、迷わずモバイルオーダーを導入すべきです。
- その際は、コストが低く、高コスパで集客機能(LINE連携など)に特化したシステムを選ぶのが、おすすめとなります。
ここでは比較表など割愛しますが、大体月額15000~30000円台が多いです。
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次回の記事では、このモバイルオーダー戦略を成功させるための「具体的なシステム比較と導入手順」について、実際の経営現場の視点から徹底的に解説します。

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