I. 商品開発は「成功するまでやり続ける」という前提の旅
失敗はデータに過ぎない。
現経営者が、現場の視点から解説します。
商品開発とは実験と検証あるのみです。そして、この「実験」の成功を左右するのは、あなたの持つマインドセットです。
なぜなら、この開発の旅は長く、途中で数えきれないほどの「不採用レシピ」に出会うからです。ここで心が折れるか、それとも次に進むための「ヒント」と捉えられるか。これが、成功と諦めの分岐点になります。
したがって、僕たちの考えは明確です。失敗は成功への軌道修正である。成功するまでやり続ける前提なので、もはや失敗すらしていないと思っています。唯一失敗となるのは、挑戦をやめた時かもしれません。
そこで、この記事では、この「諦めないマインド」を支える、WorldBurgerが実践した具体的な商品開発の全プロセスを、アクションベースで解説します。

II. ステップ1:業界トップの「勘所」を知るための徹底行動
すでになんらかの知識や経験がある人は勘所が他のひとより優れてる場合もありますが、僕たちも含め、この「勘所」をつかむまでは量をこなす必要があります。
1. トップのバーガーを「分解」して考える
まず、自分が参入する業界トップの基準を知る必要があります。この基準が、あなたの目指すべきゴールです。
- アクション:ベンチマーク(参考にするもの)となるお店や商品を探します。そして、実際にバーガーをたくさん食べに行きました。
- 次のアクション:食べたバーガーを分解し、どんなものでできてるか、その構成要素を徹底的に考えます。この「分解」の精度が、あなたの試作の方向性を決めます。
つまり、トップレベルの美味しさをロジカルに分析することが、あなたの開発のスタート地点です。
2. 「恥を捨てる聞き込み」でプロの知恵を得る
勘所をつかむための最も強力な武器、それは「聞くこと」です。
- アクション:作り方や考え方など、教えてもらえるところまでは、恥を捨て、聞く。
- 専門家へのアプローチ:パティであれば肉屋など専門の詳しそうな人にも片っ端から聞き、同時に作り方を調べる。
なぜなら、プロが長年培った知識や技術の裏側には、あなたが何十回試作しても気づけないヒントが隠されているからです。このインプットこそが、あなたの試作の効率を一気に高めます。
III. ステップ2:市場の厳しさを知る「客観的検証」サイクル
同時並行で進めることですが、次は試作です。WorldBurgerのパティ開発を例にとると、この試作と検証はセットで繰り返されました。
1. 納得のいくまで「配合」を繰り返す
- アクション:実際に各産地、各部位ごと、各業者ごとのブロック肉を仕入れ、挽いては配合、挽いては配合を繰り返しました。
- この試作の目的:自分が納得のいく味や見た目のものになるまでひたすら分量や配合を繰り返すことです。
しかし、自分の「納得」だけで終わらせてはいけません。
2. 最も厳しい問い:「お金を払って食べたいか?」
ここで、すごく重要なことだと考えているのが、前提ベストなものを常にだれかに食べてもらい、率直な意見をもらい続けることです。
- 検証の質:忌憚なき意見をくれる人を選んで食べてもらい、最もシビアな質問を投げかけます。それは、「あなたは、この商品を、提示された金額を払って食べたいか?」です。
- ハードル:ここにYESをもらうのはなかなかハードルが高いものです。特に友人や知人でも、「お金を払う」という前提での評価は、甘さが一切なくなります。
したがって、この調査・実験・検証の繰り返しで、自分が納得のいく味や見た目のものになるまで続けます。この厳しい検証をクリアした商品こそが、市場で勝てる商品になります。
IV. まとめ:失敗は成功への「ヒント」である
結論として、
商品開発で生まれる数えきれない不採用レシピは、もはや失敗とは思いません。
- 考え方:「こうなるんなら次はこうしてみたらいいかも」という、次のヒントをくれます。
- マインドセット:自分が目指すべき理想の商品までの道筋と捉えており、成功するまでやり続ける前提なので、もはや失敗すらしていないと思っています。
唯一失敗となるのは、その道の途中で、あなたが諦めた時だけです。
この圧倒的な行動力と、失敗を恐れないマインドセットで、最高の「エナジーチャージ」を具現化する商品を完成させましょう。
- その他、日本政策金融公庫の創業支援情報はこちら を参考に、客観的な事業計画への落とし込み方を学びましょう。

コメント